ハンドボールの高松宮記念杯男子第68回女子第61回全日本学生選手権大会は11月3日、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで男女の準々決勝が行われました。

高来葵美
 男女を通じた最長の12連覇(13回目優勝)を目指す女子は、東海大学と対戦し、33‐25(前半18‐11)で勝利。中尾藍(スポーツ科学部2年、京都?洛北高校)がチーム最多の8得点、坂下碧(みどり、体育学部4年、富山?高岡向陵高校)が7得点を挙げました。
 男子は関東2位の日本大学と対戦。27‐34(前半11‐15)で敗れ、6大会ぶり11回目の優勝は果たせませんでした。ベスト4を逃がしたのは3大会ぶりです。

竹下颯斗
大会の全試合は「動画時代!」でライブ配信されています。
重傷から復帰の女子?高来葵美主将「必ずあと2つ勝ち優勝する」

高来葵美
女子の高来葵美(たかぎ?あいみ)主将(体育学部4年、石川?小松商業高校)は、準々決勝を「ディフェンスで自分たちの強みを出せなかったが、下級生の中尾(藍)と加藤(真央、スポーツ科学部1年)が、攻守に中心になって頑張ってくれた」と振り返ります。
2年生からレギュラーを務めていますが、昨年の全日本インカレ直前、左脚のアキレス腱を断裂する重傷を負いました。「先輩の4回生とハンドボールをする機会がなくなり、すごく悔しかった」と話します。
昨年、チームがインカレで11連覇を達成し、日本選手権の準決勝で敗れた後、新チーム結成時に自ら立候補して主将となりました。4月からプレーに復帰。今年のインカレは「昨年、けがをして出場できなかったこと、また、地元?石川の開催で、自分が活躍したいという思いはチームの中で一番強い」と断言します。
石川県小松市出身。小学5年の時に友達に誘われてハンドボールを始めました。地元の強豪?北國銀行(現ハニービー石川)にあこがれ、高いレベルで自分を磨きたいと大体大に入学しました。
部でのトレーニングはもちろん、授業でのスポーツ科学の学びも成長の糧となり、特にスポーツ栄養学は試合前や体作りの食事について学ぶことができ、役立っているといいます。
昨年は現役学生として日本代表を務めた石川空(現ノルウェー1部リーグ)がいましたが、今年は絶対的なエースはいません。高来は「今年はオフェンスのセット力があまりない分、DFからスピードを活かし、全員で走るチーム」と話しています。
12連覇については、「これまで勝ってきたのは先輩たち。連覇よりも自分たちが目の前の1試合1試合に勝つことに集中したい」。準決勝、決勝に向けて「これまでどこのチームよりも練習してきた。必ずあと2回勝って優勝したい」と力を込めました。
男子?東藤大成主将 「4回生がもっと活躍できていたら」
 男子は昨年の決勝で敗れた雪辱を果たすことはできませんでした。東藤大成(とうどう?たいせい)主将(体育学部4年、香川中央高校)に聞きました。
――6大会ぶりの優勝は果たせなかった
 悔しい。僕ら4回生の代がもう少し活躍していたら、下の学年がもっと活き活きとプレーできていた。竹下(颯斗、体育学部3年)にしろ橘(光太郎、同)にしろ、本来は4回生がやるべきなのに下級生に負担をかけていたから、試合であと1本が届かなかったのかなと思った。
――絶対的エースの荒瀬廉(現豊田合成ブルーファルコン名古屋)が卒業し、どのようなチーム作りを目指したか
 昨年までは荒瀬さんに頼っていたら点を取ってもらえるようなところがあった。荒瀬さんが抜け、新チームでは全員で点を取りに行く意識を心掛けていた。
――その手応えは
 関西学生春季リーグと西日本インカレで敗れた関西学院大学に、秋季リーグと日本選手権の近畿予選で勝つことができ、仕上がってきていると感じていた。
――日本大学は関東学生秋季リーグ2位で地力は高い。どのような策で臨んだか
 みんなで動いて動いて動いて。しんどくなったら、うちはベンチにいい選手が多いので交代して、という作戦だったが、日本大学さんが一枚上だった。
――昨年、主将に立候補した理由は
 前主将の荒瀬さんがすごく偉大な方で、プレーでは遠く及ばないが、私生活などプレー以外の面で少しでも近づけるようにと思い、手を上げた。1シーズン主将を務めて、キャプテンシーは最初のころよりは上がったと思う。しかし、試合で苦しい展開の時に声を出してはいるが、全員に浸透していない。そこが足りなかったと思う。
――12月には日本選手権があり、卒業後は実業団でプレーを続けたい意向だと聞いている。来年のインカレ優勝に向け、後輩に期待したいことは
 3回生以下は実力ある選手が多いので、重要なのはチームの中身。ハンドボールの上手さだけでなく、チームワークが大切になってくる。




![T[active]](/wp/wp-content/themes/ouhs_main/assets/img/nav_department06.jpg)
![T[person]](/wp/wp-content/themes/ouhs_main/assets/img/nav_department05.jpg)

BACK
社会貢献?附置施設
BACK